カテゴリ
以前の記事
2014年 02月
2013年 10月 2013年 07月 2012年 09月 2012年 07月 2011年 08月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 07月 2010年 05月 2010年 03月 2010年 02月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 01月 2008年 11月 2008年 09月 2008年 07月 2008年 03月 2008年 02月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 09月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2005年 11月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 02月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 11月 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
* ドニゼッティの「アンナ・ボレーナ」 *
バルセロナでのオペラ第2夜は、ドニゼッティ作曲の「アンナ・ボレーナ」です。アンナ・ボレーナは、英語名ではアン・ブーリン。名君なのか暴君なのかよくわからないイングランド王ヘンリー8世の妻で、王から不倫の濡れ衣を着せられ斬首されたという史実にもとづく悲劇です。 → オペラ「アンナ・ボレーナ」のパンフレット 本日の主な配役は、 Anna Bolena : Mari Pla Piscitelli Giovanna : Sonia Ganassi Percy : Gregory Kunde Enrico VIII : Simón Orfila 名前を聞いたことのある歌手は、Sonia Ganassi だけでした。この人はさすがに声が通っていいなと思いました。主役のアンナ・ボレーナやヘンリー8世を歌った歌手は全く名前を知らない人でしたが、ベストとはいかなくても、それぞれにいい声と演技で楽しみました。 改めて、ヨーロッパには一定レベル以上の歌手の層が大変厚いことを感じました。 左の写真は、アンナ・ボレーナのMari Pla Piscitelli ふくよかな美人でした。舞台の袖に近かったので、顔はよく見えました。歌は非常にうまい、というわけではありませんでしたが、座った席から近い分だけストレートに生の声が聞こえてきて楽しみました。 今回は席があまり良くなくて、舞台のすぐ横の4階バルコニー席。 ここからですと、左の写真のように舞台の3分の1くらいは見えません。 平土間からバルコニーを見ると非常にいい席に見えてあそこに行きたい、という気になるのですが、現実は大違いです。 しかし、舞台に近いので歌手の顔や声がはっきりわかるというメリットはあります。 カーテンコールでの出演者。 中央赤いコスチュームがアンナ・ボレーナ、その右がジョヴァンナ役のSonia Ganassi。 ところで、リセウ劇場のこのオペラは2月初めから公演があったのですが、その前半のキャスト(私たちが見たのは後半)は超豪華版だったのです。 特に主役級の女性二人は、アンナ・ボレーナがエディタ・グルベローバ、ジョヴァンナがエリーナ・ガランチャ、ともに現在の世界最高の歌手です。本当はそちらを聞きたかった! 事前にネットで分かっていたことですが、実に残念でした。半月、タイミングがずれました。 ドニゼッティのオペラの中では、「アンナ・ボレーナ」はどちらかというとマイナーな方ですが、美しい旋律が次々と出てきて楽しめます。この夜もその意味で十分堪能しました。 ただ、演出は前夜に次ぐ現代的演出で違和感がありました。パルシファルほどではありませんでしたが。 最初カラスの被り物をまとった集団がゾロゾロ出てきてコリャなに?と思いました。その後も時々出てきました。 その意味が全く分かりませんでしたが、帰ってからネットでみているうちに、あれはロンドン塔のカラスだ、と教えられました。ロンドン塔のカラスは”名物”らしいのです。アンナ・ボレーナ=幽閉=処刑=ロンドン塔=カラス とつながってくるというのです。そうかも知れませんが、あの演出には大いに違和感がありました。 それにしても、オペラの演出まで理解するには、ヨーロッパの、特に歴史と風俗について深い知識が必要だということですね。 (ネットでいろいろみていたところ、主役のアンナ・ボレーナは、最初はMariella Deviaが歌う予定だったのですが、彼女が個人的な理由でキャンセルしてしまったので、Mari Pla Piscitelliが代役として起用されたとのことです。 Mariella Deviaは当代の一流歌手ですので、この点でも残念な思いが残ります。)
by chusan1
| 2011-04-19 23:50
| スペインオペラツァー
|
ファン申請 |
||